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映像ローカライズ(翻訳)事例集

映像ローカライズを行う場合には、単純に翻訳を行えば良いわけではありません。もし、文化差を無視した直訳を行ってしまった場合には視聴離脱を招く可能性がありますので、ネイティブ目線での「現地化」が成否を分けるカギです。こちらの記事では、映像ローカライズ(翻訳)の重要性や人気の言語、成功事例に加えて、ローカライズを依頼する会社の選び方をまとめました。

映像ローカライズ(翻訳)について

映像ローカライズ(翻訳)とは、字幕や吹き替え、ボイスオーバーなどの形で海外の視聴者に自然に伝わる形に翻訳や調整を行う工程です。例えば「日本語から英語にする」といったように単なる言語変換を行うだけではなく、時差表現やジョークなどの置き換えまでを含めた「文化的適応」を行います。

このように、ローカライズされることで、その映像は元の文化圏と同じように他の文化圏でも魅力的なものとして受け入れられることが期待できます。

映像ローカライズ(翻訳)の重要性

海外の市場において映像が視聴されない場合、ブランドの認知や売上の拡大を実現することが難しいとされているため、映像ローカライズ(翻訳)は非常に重要なものです。Googleの調査によると、非母語字幕の動画の場合、コンテンツが最初から最後までスキップや離脱されずに視聴された割合を示す完視聴率が低下し、投資回収率に影響すると報告されています。

これらの観点から海外展開をおこなう場合には、映像ローカライズ(翻訳)(翻訳)が大切です。

人気の言語

世界にはさまざまな言語がありますが、その中でも映像ローカライズを行うにあたって人気となっている言語は以下の通りです。

上記のような言語が人気となっていますが、それぞれの言語にて注意点があります。例えば英語は発音の多様性が見られるため、方言指定を忘れずに行うことが大切です。また、中国語にローカライズするケースにおいては、地域検閲基準について事前確認が重要になってきます。

それぞれどのような注意点があるかを自社で確認するのは難しいケースもありますので、映像ローカライズを依頼する会社に確認することをおすすめします。

各言語や地域におけるローカライズの特徴

上記でも少し触れていますが、それぞれの言語や地域においてローカライズの特徴があります。

例えば英語圏の場合には、スラングを使って言い回しをカジュアルに調整するような方法があります。また、中国語にローカライズする際には、政治的なタブーや文化的なタブーを回避することと、縦字対応が求められます。そして韓国語の場合には漢字由来のニュアンスを活かしながら、若者ことばを反映させます。

いずれの言語、地域においても地域差を無視した場合にはトラブルにつながるリスクが高まってしまうため、現地のネイティブ監修が必須です。

ローカライズのトレンド

近年のローカライズのトレンドとしては、「AI自動翻訳+人間ポストエディット(PE)」のハイブリッド型が主流となっていて、ローカライズコストは低下傾向にあります。2026年現在においては、リアルタイム字幕生成ツールがライブ配信において急成長しています。

また、ジェンダー・LGBTQ+表現など多様なダイバーシティへの対応や、VR/AR映像の没入型ローカライズも進展しています。

ローカライズの成功事例

これまでに、さまざまな映像のローカライズが行われています。ここでは、ローカライズの成功事例を紹介しますので、参考にしてください。

「われらラーメン王国」の英語翻訳

東京国際映画祭(TIFF)と共催されている、アジアを代表するマルチコンテンツマーケット「TIFFCOM」用として、人気シリーズである「われらラーメン王国 激戦!厳選!やまがた20麺」のローカライズが行われています。

「おっさんずラブ(映画版)」のアジア向け多言語での翻訳

人気のテレビドラマを映画化した作品で、アジア10カ国でリメイク権が販売されています。アジア向けに多言語で翻訳されており、特に香港版ローカライズを行ったことで現地での視聴率トップを獲得しました。こちらの作品は、LGBTQ+表現の文化調整が海外のファン層拡大に寄与したと見られています。IP(知的財産)価値を地域コンテンツ化しています。

参照元:文化庁 コンテンツの海外展開事例集(https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/kaizoku/assets/pdf/93753201_02.pdf

「森崎博之のあぐり王国北海道」の中国語・英語への翻訳

農業をテーマにした教養番組「森崎博之のあぐり王国北海道」のローカライズ事例です。こちらの事例では、ローカライズ作業として日本語台本の作成や英語台本の作成が行われています。ローカライズを行った作品は、香港の公共放送である「RTHK(Radio Television Hong Kong)」にて発信されています。

「今際の国のアリス」の英語など多言語翻訳

日本発のSFスリラー「今際の国のアリス」は多言語での翻訳が行われています。Netflix独占シリーズのシーズン1は2020年12月に初公開され、世界中で多くのファンを生み出しています。さらに、シーズン2も各国のNetflixランキングでトップ10入りしました。

参照元:NEWS PICKS(https://newspicks.com/news/7991030/body/

「おしん」の多言語への翻訳(75カ国・地域)

日本で1983年から1984年にかけて放送されたNHK連続テレビ小説「おしん」は、国内でも平均世帯視聴率の高さで知られる名作です。75カ国・地域で放送されたという実績を持ちます。主人公であるおしんが苦労の末に成功するという姿が共感を呼び、アジアやアフリカの途上国、米国やカナダなどの先進国でも多く視聴されています。

参照元:ニッポンドットコム(https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g02360/

ローカライズの失敗事例

映像ローカライズでは、例えば日本特有の文化的な背景をうまく伝えられるように翻訳ができなかったターゲットとなる国の習慣を無視した表現などを行ってしまった、文化に配慮しなかったなど場合に失敗するケースがあります。

このようなケースにおいては、作品の意味が通じずその魅力を伝えられなくなるだけではなく、誤解や反感を生み出してしまう可能性も考えられます。

ローカライズ会社の選び方

ローカライズを依頼する会社を選ぶ場合には、以下の点を確認します。

映像ローカライズはパートナー選びが重要

こちらの記事では、映像ローカライズの重要性や成功事例などについて解説しました。さまざまな国への展開を検討している場合、映像ローカライズはグローバル成長につながる鍵です。これまでの成功事例における専門性や文化適応を学び、さらに失敗を避けられるようにポイントを押さえて、ローカライズを依頼する会社を選ぶことが大切です。