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漫画翻訳のプロセスに含まれる工程

海外へ漫画を売り出すときには翻訳が必要ですが、単に言葉を置き換えるだけでは不十分です。作品の魅力を失わないように、漫画翻訳には様々なプロセスが欠かせません。ここでは、漫画翻訳を行うときに重要となる工程について紹介します。

漫画翻訳のプロセスに含まれる工程について

漫画翻訳を行うときには実際に漫画で使われている日本語を、目的とする他言語に翻訳した後の作業も重要です。一般的な小説を翻訳するときとは違い、漫画の翻訳には吹き出しがありますし、国によって読み進める向きや吹き出しの向きが異なります。では、具体的にどのような工程で漫画翻訳が行われるかについて見ていきましょう。

クリーニング

翻訳した文章を漫画に配置する前にしなければいけない工程が、クリーニングです。原稿にある日本語テキストを削除して画像をきれいにします。

このとき、セリフだけでなく効果音も削除する必要があります。また、ノイズとなる紙の質感や汚損についてもきれいに整えることが大切です。クリーニングには高度な画像処理技術が求められます。背景と効果音が一体化していることもあるので、自然な仕上がりにするにはスキルが必要です。

写植

実際に翻訳された文章、テキストを漫画画像に配置する作業が写植です。単純に翻訳されたテキストを配置するだけではなく、原作と同じような印象を与えるようなフォントを選ぶことや、雰囲気に合わせた効果音に置き換える作業が求められます。

日本語に合わせた吹き出しスペースが翻訳語のテキストスペースと合うとは限りません。長いセリフのときは改行位置に注意するなどレイアウトを適切に配置することが重要です。

また、セリフが縦書きではなく横書きになるときは吹き出しを縦長ではなく円に近い形状にする必要があります。

コマ割り

アメリカやフランスなどでは、漫画は左から右に向かって読みます。漫画が左綴じになると日本とは逆になるため、紙面を反転させるような強引な手法がとられることもあります。反転させるときは時計が左右反転するなどつじつまが合わなくなることもあるので注意が必要です。

読者体験の最適化が目的

翻訳後の漫画は、現地の読者にとって自然で読みやすいものにしなければいけません。言葉やニュアンス、オノマトペ、キャラクターの雰囲気などに合わせて翻訳することはもちろんですが、実際に漫画にテキストとして配置するときにも吹き出しの形、コマの流れ、フォントやデザインを原作と違い印象のものにすることが求められます。これらの作業で、物語の世界観やキャラクターの性格、個性が壊れない作品となります。翻訳後は第三者に見てもらい、違和感がないこと、自然な流れになっていることを確認しましょう。

高度なスキルとチームワークが必要となる

漫画の翻訳はただ言葉を対象言語に置き換えるだけでは成り立ちません。翻訳するときには漫画の世界観や時代背景、キャラクターの個性を守るような高度なスキルが求められます。

翻訳後も写植するときには吹き出しの向き、フォント、文字サイズなど意識しなければいけませんし、紙面を綺麗に整えるクリーニングにも高い技術力が求められます。1人ではできない作業なのでそれぞれの担当者とのチームワークが必要です。

まとめ

漫画を翻訳するにあたり、翻訳言語を漫画の中に自然に組み込むためには「クリーニング」「写植」「コマ割り」は欠かせない重要な工程となります。読んでいる人が違和感なく、自然に漫画の世界に入り込むためには欠かすことができません。

高いスキルが求められるからこそ、経験と実績のある業者に依頼することが重要です。ローカライズ会社はたくさんあるので、それぞれの会社の特徴を比較しニーズに合った会社を選ぶようにしましょう。