ゲームで海外展開を目指すのであれば、ゲームローカライズは欠かせないプロセスです。このページでは、実際にゲームローカライズを行い成功した事例と上手くいかなかった事例を紹介します。
ゲームローカライズとは、ゲームを他国のユーザーに提供する際、単なる言語翻訳ではありません。
文化的背景や習慣、法的規制などを考慮して、現地のユーザーに違和感なく受け入れられるよう調整するプロセスを指します。
ゲームローカライズを行うことで、プレイヤーは違和感なくゲームの世界に没入でき、開発者の意図を正確に理解できます。
例えば、特定のジェスチャーやシンボルが地域によって異なる意味を持つ場合、ゲームにおいても販売する国々に適した内容に変更が必要です。他にも、直訳過ぎると意図が伝わりづらくなり、ストーリー性の高いゲームでは違和感を生むケースも。
ゲームローカライズは、グローバルなファン獲得にとって不可欠であり、売上拡大にも影響を与えます。
英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語、ドイツ語・フランス語といったヨーロッパ圏の言語などが挙げられ、対応する地域のゲーム市場規模や成長性、ユーザー数の多さから、ローカライズの効果が高いとされています。
英語は世界中で広く使用されており、英語対応により多くの地域でのプレイヤー獲得が期待できます。
中国語(簡体字)は中国本土市場、中国語(繁体字)は台湾や香港市場、韓国語は韓国市場、ヨーロッパのゲーム市場の規模が大きいドイツ語やフランス語は各エリアの市場展開に有効です。
これらの言語へのローカライズを検討することで、ゲームの国際的な成功と市場拡大が期待できるでしょう。
各言語や地域の文化的背景、社会的慣習、法的規制を考慮して、適切な調整を行います。例えば、英語圏向けのローカライズでは、ユーモアやジョークの表現を現地の文化に合わせて変更する必要があります。
一方、中国市場向けでは、政治的な要素や宗教的なシンボルに敏感であるため、これらの要素を慎重に扱うことが求められます。ドイツでは暴力表現に厳しい規制があるため、流血シーンや過度な暴力描写を修正することが一般的。
このように、各地域の特性に応じたローカライズが必要です。
ゲームローカライズの分野では、人工知能(AI)や機械学習を活用したローカライズ手法の導入が進んでおり、翻訳の効率化や品質向上が期待されています。
モバイルゲーム市場の拡大に伴い、モバイルプラットフォーム向けのローカライズ需要も増加傾向にある点もトレンドのひとつです。
また、ゲーム開発初期段階からローカライズを組み込む「インターナショナルライゼーション(国際化)」の重要性が高まっており、より違和感の少ないローカライズが容易になっています。
多言語展開が上手くいった、ローカライズの成功事例を紹介します。
任天堂の『あつまれ どうぶつの森』は、2020年3月の発売時に9つの言語で展開され、世界累計4,479万本(2023年12月時点)もの販売実績を持つゲームです。
英語版はたぬきのキャラクターの名前を馴染みのある「あらいぐま」に変更するなど、各地域の文化や表現に配慮したローカライズにより、各国のユーザーが違和感なくゲームを楽しめるよう工夫されています。
韓国発のオンラインゲーム『PUBG: Battlegrounds』は、12の言語に対応し、特定の地域に限定したマーケティング戦略を展開しました。その結果、世界中で10億回以上ダウンロードされ、歴代で5番目に売れたビデオゲームとなっています。各地域の文化や言語に適応させたローカライズ戦略が、同作の世界的な成功を支えました。
『Grand Theft Auto』シリーズは、アメリカを舞台にしたオープンワールドゲームですが、日本市場向けに細やかなローカライズを行い、成功を収めました。
具体的には、字幕やメニューの日本語化だけでなく、日本の文化や表現に配慮した翻訳を行うことで、日本のプレイヤーにも受け入れられる作品となりました。
これらの事例から、ターゲットとなる市場の文化や言語に合わせたローカライズが、ゲームの国際的な成功において重要な役割を果たすことがわかります。
このサイトでは会社それぞれのゲームローカライズ会社のサービス特徴を調査し、作品の状況や特徴に合わせておすすめの企業を紹介しています。ぜひ参考になさってください。
ゲームのローカライズが上手くいかなかった事例を紹介します。
Epic Games版の『Warhammer 40,000』は、SteamやSwitch版と仕様が異なり、日本語訳が直訳調で分かりにくく、インターフェースの配置も異なっています。
シリーズの歴史が長いため、世界観に没入するには登場人物やストーリーの理解が重要なのですが、日本語訳の違いがその妨げになっていました。
こういった事例から、ローカライズにおける文化的理解や適切な翻訳の重要性が再認識され、不適切なローカライズはプレイヤーの没入感を損ない、ゲームの評価や売上に影響を及ぼす可能性があると言えるでしょう。
ローカライズ会社を選ぶ際には、以下のポイントを考慮します。
これらのポイントを踏まえ、信頼できるローカライズパートナーを選定することで、ゲームの国際的な成功に繋げることができます。
ゲームのローカライズの成功には、専門用語や世界観の正確な伝達のために業界に精通した翻訳者の起用や品質チェックが欠かせません。
また、費用や納期、柔軟性を比較し、迅速な対応が可能な企業を選ぶことが大切です。自社のニーズに合った企業を選定し、ローカライズすることで国際市場での競争力の向上と売上増加にもつながります。
ゲーム作品のローカライズ(翻訳)を依頼する際には、その作品の特徴や、発売展開のさせ方によって、より適した強みを持つローカライズ会社を選定すべきです。
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作品のローカライズ要件・目的によって、ローカライズ(翻訳)会社に対する要望は異なります。サービス特徴をチェックしてみましょう。
40年間にわたってアニメ、漫画といったエンタメ分野の言語ローカライズにすべてハンドメイドで対応してきた実績あり。
機械翻訳を一切使わないことにこだわり、原作者からも指名されるほどの表現力で自然に翻訳できます。
翻訳・LQA作業だけでなく、ゲーム制作~デバッグ作業まで依頼でき、追加要素の制作・チェック作業も併せて任せられます。
洋画や海外ドラマの吹替にも使われるスタジオを所有し、フルボイス化やムービー追加にも対応。
世界67の地域に向け、55以上の言語を取り扱い、幅広いエリアの翻訳に対応。
ゲームメディア『AUTOMATON』を運営しており、ネイティブのスタッフが添削したうえでプレスリリースを打つこともできます。