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アニメローカライズの台本・セリフ

世界各国でも高い人気を誇っている日本のアニメ。その原動力となっているのは、アニメローカライズの品質が高いことに尽きると言えるでしょう。逆に、ローカライズの際、誤訳や不適切な表現がなされるとブランド毀損リスクに直結してしまいます。それゆえアニメローカライズを外注する際は工程理解が必須。本ページではアニメローカライズにおける台本・セリフの翻訳や言い回し、表現方法などについてポイントを紹介しています。ぜひ知識を深めておいてください。

台本・セリフ翻訳の基本フロー

言うまでもなくアニメローカライズにあたっては、台本・セリフを翻訳することが不可欠となります。その上で、アニメの台本・セリフは、書籍やニュース記事などの翻訳にはない、独自の手順や過程が発生します。以下に基本的なフローをご紹介しますので参考にしてみてください。

字幕と吹き替えの台本違いについて

アニメの台本・セリフを翻訳する場合、字幕スーパー向けと吹き替え向けでは、留意すべき点が異なってきます。主なポイントは以下の通りです。

形式 台本特徴 難易度・注意点
字幕 短文優先(1行15~20文字)。
表示時間2~7秒。
情報圧縮。
文化などの注釈は省略し自然に表現。
吹き替え 口の動きと同期(音節数一致)。
感情やリズムを維持。
声優の演技を考慮。
セリフの長さ調整が必須。

これらの他にも、例えば字幕は低コストながら情報量が制限されがち。吹き替えは高精度な台本で没入感を向上させることができるといった特徴があります。また字幕と吹き替えどちらの型式とすべきかは、ターゲット市場がサブスクかどうかなどの要素によって指定される場合もあります。

セリフ翻訳の難所と解決策

言うまでもなく、日本のアニメは日本の文化や風習などをベースに制作されています。それゆえ、海外の視聴者には馴染みがなく分かり難い表現をどう処理するかというのがローカライズの重要なポイントとなります。

例えば関西弁を話すキャラクターのセリフには“Y’all”や“Ain’t”といったスラングを用いるといったやり方があります。ツンデレキャラのセリフは、言葉のリズム感や口ごもるような演出を加えるといった手法が用いられます。

また日本独自のものをそのまま訳すのではなく、別のものに置き換えるというやり方もあります。例えば「おにぎり」をrice ball”とするのではなく、“snack” や “sandwich”などとするという手法です。

その他にも、インテリキャラであればスラングは使わない、元気系のキャラであれば堅苦しい表現を避けるといったキャラシートを事前に作成しておくことが求められます。SFや歴史ものなどに出てくる専門用語や固有名詞などは、監修者を起用することが望ましいと言えます。

アニメローカライズの外注先選びの際はポートフォリオを閲覧し、日本独自の表現をどのように処理しているかをチェックしてみてください。

外注時のチェックポイント

外注先選びの際は上記のポイントに加え、体制がキチンと整っているかをチェックすることも肝心です。例えば翻訳者にアニメ分野での経験があり、なおかつネイティブによる監修が行われているかどうか。CATツールを用いていて品質を安定させているか、用語集は共有されているかどうか。SRT(字幕)とFinal Draft(台本)、どちらの納品型式にも対応できるかどうかなどを確認しておくことが重要です。

アニメローカライズの成否は、台本・セリフの精度が鍵

人気アニメ『北斗の拳』の決めセリフ「お前はもう死んでいる」は直訳の“You’re already dead”で定着しているという例はあるものの、これは稀有なケース。多くの場合、日本独自の文化や表現方法をどう翻訳するかによって、伝わり方やニュアンスが大きく左右されます。それこそ台本・セリフの精度がアニメローカライズの成否を決めると言っても過言ではありません。アニメローカライズの際は、信頼できる外注先を選ぶことが重要です。